【温湿度管理】チンチラの適切な温湿度とは?エアコンは必須?お迎え前に部屋の温湿度について検証してみた!

チンチラはもともと標高が高く、乾燥した地域に生息する動物です。
そのため、非常にい湿度や高温に弱い生き物と言われています。

お迎えする前に沢山勉強しましたが、その中で「温室管理次第では命に危険あり」というのをネット記事や本にでも目にしました。

 

チンチラの理想とされる温度が20-25°、湿度は40%以下です。

 

つまり日本の気候は合わないってことですね。

 

これはロイヤルチンチラさんからお聞きしたのですが、
「チンチラは3歳まで成長し続けるので、からだも大きくなりますし、毛も伸びます」とのことでした。

 

寒く乾燥した地域で発達したもこもこふわふわの毛。
ただこれが、暑いと成長が止まったり、毛が伸びないそうです。

 

もこもこフサフサが売りのアンゴラちゃんにとってこれは致命的
これはアンゴラ(長毛種)だけでなく、通常のチンチラにも言えることです。生き物がその環境に適応していこうとすると、寒く乾燥した地域で発達した毛は日本の気候に合わせ、必要なくなるということなんですね。

 

 

チンチラにとって温湿度が大事なのはよくわかったけど、いったい私たちの今住んでる環境って温湿度どれくらいなの?

 

 

日常生活の中で
「今日気温〇°なんだって!暑いよねー!」という会話があっても
「いやー今日湿度〇%だからジメジメしてるわー」とは一度も言ったことがありません。笑

日常生活で湿気などを不快に思うことはあっても、改めて湿度何%かとは意識したことないんですね。

なのでチンチラの温湿度管理と言っても、そもそもスタートラインがわからないのです。

 

一定の温湿度をキープさせるとして、エアコンとか除湿器って必要なのかな?電気代気になるし、除湿器も新しく買うことになるし、他で代用できないのかな?

 

そこで、

 


・室内の温度と湿度はどれくらいなのか
・そこからどれくらい下げるのか
・そのためには何が必要か(本当にエアコンは必要なのか)


 

以上のことが気になったので、実際に検証してみることにしました。
チンチラにとってエアコン管理が必須とされるこの時期。人間にとっては平気だけど、本当に必要なの?

 

それでは見ていきます。

検証内容

■実施月2019年6月8日(昨日東京梅雨入り発表)

【意図】
・ヒトにとって冷暖房が必要じゃない時期の室内の温湿度の値を知る
・チンチラの生活基準である温湿度数値は、アイテム次第でエアコン、除湿器等使わなくても最適数値をつくることができるのか

 

【環境】
ワンルーム

 

【天気】
曇り

 

【時間帯】
12時~15時

 

【気温】
21°

 

【知りたい項目】
・室内の温湿度(その時の屋外温湿度)
・水を凍らしたペットボトルは効果があるのか
・除湿剤は効果あるのか
・扇風機(又はサーキュレーター)は効果あるのか

 

【使用した温湿度計】

【騒音・温度、湿度管理】チンチラを飼うのに必須アイテム!オムロンの環境センサで温湿度だけでなく騒音値も把握する。

 

エアコンも何もつけていない部屋の温湿度は何度、何%か?

このような結果でした。

外気が21°の中、室内は+5°となりました。

部屋には冷蔵庫や電子レンジ、空気清浄機やパソコンと、電化製品の熱など放出しています。
調べたのですが、通常室内温度は外気温+5°が正常範囲内だそうです。

この時点で、チンチラを室内飼育する場合、外気温が20°の時、すでに熱中症の限界値であるということがわかりました。

参考ですが、この時の私の服装は、半袖の上にリブニットのロングカーデを羽織って丁度良い暖かさでした。

 

水を凍らしたペットボトルで温湿度は下がるのか?

 

500mlペットボトルを凍らしたものを使用。

 

1時間後。

 

 

温度-6°、湿度+13%

 

温度はすごく下がりましたが、湿度がとんでもないことに!!

 

ひんやりした空気、空間は作れますが、チンチラの毛がしっとりしてしまいそうです。皮膚病の原因にもなるので、しっとりは避けたいですね。

凍ったペットボトルは使い方次第、という結果に。

除湿剤は効果あるのか?

ダイソーさんでお世話になっている除湿剤。普段はクローゼットに使用しています。

 

1時間後。

 

 

変化なし。

 

消臭効果もあるので、下がってくれたらいいなぁという期待とは裏腹にこのような結果となりました。

 

除湿剤で湿度を下げることは不可能そうです。

 

扇風機(又はサーキュレータ)で温湿度は下がるのか?

 

サーキュレーター登場。

 

ちなみに余談ですが、扇風機とサーキュレーターは使い道が違います。

 

扇風機→「涼」をとるためのもの。幅広く広範囲の風
サーキュレーター→空気を循環させるためのもの。直線的で遠くまで届く風

 

さて、検証開始。

こちらは温湿度計に直接風を当てます。

 

 

 

1時間後。

 

 

 

全く変わらず。

 

意外でした。風って体感温度や、からだの表面温度は下げてくれますが、温度や湿度には干渉しないんですね。

この数値だけではチンチラ本人が暑いか涼しいかはわかりませんね。

 

それどころか

サーキュレーター起動前

 

サーキュレーター起動後

 

音が大きい。

チンチラにとってはストレスに感じるかも?

とにかく、音も大きい上、「ケージ内を冷やす」には至りませんでした。

 

その他

■窓を開けて通気性を良くしてみた
→梅雨のシーズンなのか、室温変わらず、湿度だけみるみる上がった。

■友達が遊びに来た(来客)
→湿度が59%から、65%まで上昇。エアコンの除湿機能で温度は21°まで下げられたが、湿度は全く下がらず。

 

まとめ

 

■凍らしたペットボトルは使い方次第で使用できそう

■除湿剤効果なし

■サーキュレーター(及び扇風機)で温湿度を下げることはできない

 

やはり、基準値である20~25°にするためには6月からもエアコンが必須となりそうです。

チンチラをお迎えするためには電気代が上がることを視野に入れた方が良いですね。

以上、温湿度検証でした。是非参考にしてみてください。

 

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